私はこれまで、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスを自ら立ち上げ、経営と実践の両面に携わってきました。その中で強く感じたことは、療育には体系的な研修が存在せず、属人的になりやすいということです。現場ごとの工夫や経験に依存しがちで、学びを共有する仕組みが不足していました。

一方で、保育所の経営と実践を通じて見えてきたのは、保育現場では発達に関する悩みが非常に多いという現実でした。にもかかわらず、保育者と療育者はお互いの実践を知る機会がほとんどなく、歩み寄る場が不足しています。

私は「療育とは、丁寧に配慮された子育てである」と考えています。つまり、保育と療育は本質的に大きな違いはなく、むしろつながり合うべき関係です。

Shinka Studio は、療育と保育を架け橋でつなぎ、学び合い、共に成長できる場を目指して設立しました。
こどもたちの未来を支えるために、大人である私たちが学び続け、互いを理解し合うこと。そのためのコミュニティをここから広げていきたいと考えています。