不登校の小学生、中学生が増えている理由は、大きく分けて以下の2つです。
1.新型コロナウイルス感染症拡大の影響
2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、学校は長期間の休校やオンライン授業などの対応を余儀なくされました。その結果、子どもたちは学校生活や学習に大きな変化を経験し、心身に負担がかかったと考えられます。
具体的には、以下のことが考えられます。
- 対面でのコミュニケーションが減り、人間関係に不安を感じるようになった
- 学習の遅れや不安がストレスになった
- 外出や遊びが制限され、息抜きや気分転換が難しくなった
2.生きづらさの低年齢化
近年、子どもたちの生きづらさは低年齢化しています。いじめや不登校だけでなく、家庭環境や経済状況などの問題により、学校に行きづらくなる子どもが増えています。
具体的には、以下のことが考えられます。
- いじめの低年齢化
- 親の離婚や再婚などの家庭環境の変化
- 経済的な困窮
また、インターネットやSNSの普及により、子どもたちが多様な価値観に触れる機会が増えたことも、生きづらさを感じる子どもが増える一因と考えられます。
なお、小学生と中学生では、不登校の原因や背景が異なる傾向があります。
小学生の場合、いじめや家庭環境の問題が原因となるケースが多いです。一方、中学生の場合、無気力や不安、学習面の問題などが原因となるケースが増える傾向にあります。
不登校は、子どもたちの心身に大きな影響を与える問題です。早期発見・早期対応が重要であり、学校や家庭、地域が連携して支援することが求められます。
具体的には、以下のことに取り組むことが有効です。
- 子どもの様子をよく観察し、変化に気づく
- 子どもの気持ちに寄り添い、話を聴く
- 専門機関に相談する
- 学校と家庭の連携を図る
不登校の子どもたちが、一人でも多く学校に復帰し、学びや成長を続けていけるよう、社会全体で支援を進めていくことが大切です。